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特別講演

認知機能低下と自動車運転

​~生活を捉えた作業療法士の支援~

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講師:酒井 英顕 氏

    岡山リハビリテーション病院 作業療法士

    「運転と作業療法研究会」世話人

    「障がい者の自動車運転を考える会」代表

近年,高齢ドライバーによる自動車運転の事故がマスメディアに報道される機会が多くなっている.また,65歳以上の単独や夫婦のみの世帯数の増加により,自動車運転を辞めた後の移動手段も社会的な問題となっている.医療機関においては,在院日数の短縮化,FIM利得の導入により,セルフケアに問題のない対象者は,早期に自宅への退院が求められている.そのため,自動車運転再開の可否判定においては,多職種他機関とシームレスな連携を行い,退院後の移動手段を対象者や家族と共有していく必要がある.

一般社団法人 日本作業療法士協会では,「運転と作業療法士委員会」を設置し,様々な分野における自動車運転支援の事例集や運転に対する作業療法士の基本的考え方を示すなど,運転に関する分野における作業療法士の活躍が期待されている.

講演当日は,加齢や高次脳機能障害による自動車運転への影響について触れながら,作業療法士の行うべきアセスメント・アプローチ,岡山県下で行われている教習所との連携方法や内容についてご紹介をさせていただく.また,対象者や家族が自動車運転を辞めるという決断をした際の生活支援の方法についても触れながら,自動車運転支援に関わる上で作業療法士の役割について参加者全員で考える機会とさせていただきたい.

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