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学会長挨拶

第16回鳥取県作業療法学会

学会長 池本 真一

(社会福祉法人 福生会 三朝温泉 三喜苑)

元号も新しくなり、平成の30年間も様々な出来事を振り返ってみると本当に「アッという間」に過ぎてしまい、時の過ぎゆく速さを実感しています。

この度、第16回鳥取県作業療法学会を、令和元年11月10日(日)にまなびタウンとうはくにおきまして開催させて頂く運びとなりました。

今や我が国において認知症は珍しい病気ではなく、2025年には国民の1割以上が認知症とその予備軍となる超高齢社会の波がもうすぐそこまで来ており、この瞬間にも未曾有の「認知症『超』大国」への道を突き進んでいると言われています。2015年、厚労省は「新オレンジプラン」を掲げて認知症対策を推進していますが、具体的に「誰が、いつ、何をやるのか」もまだまだ不十分な所もあるかと思います。その中で我々作業療法士も、地域包括ケアシステムの一員として地域で暮らしていく為の支援やサービスを提供できるよう、様々な取り組みも行っているところです。

そこで、第16回鳥取県作業療法学会のテーマを『超高齢社会の未来を考える ~車社会で生きるために~』としました。

ここ最近、高齢ドライバーによる自動車運転事故が社会問題となっており、様々な職種の研修会でも『認知症と運転』がテーマとして取り上げられています。日本作業療法士協会におきましても対象は様々ではありますが、運転に対しての施策を重要課題として取り組んでいる事もあり、我々作業療法士がそういった方に対してどう関わる事ができるのか、また他職種とどう協働できるのかについて考えて行ける場にしたいと思っています。

特別講演におきましては、「運転と作業療法研究会」世話人、「障がい者の自動車運転を考える会」代表としてご活躍中の岡山リハビリテーション病院の酒井英顕先生をお招きし、『認知機能低下と自動車運転 ~生活を捉えた作業療法士の支援~』についてご講演を頂き、高齢者の運転適性の評価方法、運転に関する作業療法士の役割や他種職連携を、そしてシンポジウムでは、他職種、関係機関よりシンポジストをお招きして共に考える場を持つ事で、今後の取り組みに対して、そしてより住みよい町づくりに活かせる機会になる事を願っています。

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